クイックノート

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親になる前に知っておきたい恐怖

子供はいつ何をするか分かりません。
幼くか弱い体は、とても簡単に病気・怪我をすることでしょう。

もちろん、親になるからには、
細心の注意を払って子供をそのような危険から守る必要があります。

とはいえ、親も人間ですので、
24時間365日常に目を光らせることは不可能です。

そんな目を離した隙の事故が起きたら・・・
あるいは事故が起きずとも、病気で急に容態が変化したら・・・

もちろん、急いで救急車を呼び、
医者になんとか助けてくださいとお願いし、
後は祈るばかりでしょう。

どうしてあの時目を離したのか、
もっと早くに気づけなかったのかという後悔に苛まれるでしょう。

入院が必要になるなら、毎日泊まりがけでも看病しよう。
とにかく子供に寂しい思いをさせない。
必要な治療が受けれる病院を探すし、
もしリハビリが必要なら適切な施設を探そう。
我が子の将来をなんとか守ろうと何かないかと、
必死に考えるでしょう。

ここまでは、非常に自然な親子の姿だと思います。
アクシデントは起こってしまったけど、
なんとか乗り越えようという当たり前の姿です。

ところが、現実にはこのように行きません。

児相が、そして、警察がやってくるのです。
子供は親から引き離され、
親は逮捕され、刑務所に入れられる
のです。

このようなケースは何もレアケースという訳ではありません。
子供が事故で怪我をすれば、子供は引き離され、
親は警察の捜査を受けるというケースは、
この日本では常態化しています。

下の本ではその実例がいくつも紹介されています。

なぜこうなるのか

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

これには病院の対応が大きく関わってきます。

clean-copy-of-onenote.hatenablog.com

破綻したマニュアル

日本小児科医会では「子ども虐待診療の手引き」として、
小児科医が取るべき対応をマニュアル化したものが掲載されています。

www.jpeds.or.jp

虐待の取りこぼしの無いように、
ありとあらゆる内容を盛り込んでいるのはよく分かりますが、
そのせいか、論理的に破綻した箇所が散見されます。

例えば、
「虐待している保護者の特徴」として

  • 子どもの軽微な症状で、しばしば外来や救急外来を受診している。
  • 症状が前から出ているのに、受診が遅れがちである。

という二つが挙げられています。

よく病院にくる人はおかしいと言いつつ、
病院にこないやつもおかしいというのです。

このようなマニュアルに照らせば、
「この保護者は以前にも病院にきているから怪しい」
「この保護者は今回の症状が出る前に病院にきていないから怪しい」
と、どちらにしても虐待を疑うことができてしまいます。

要するに、このマニュアルには「虐待している保護者の特徴」など、
捉えられていないのです。

頭の中の出血を虐待と決めつける

この虐待冤罪被害の原因としてもっとも多いのが、
頭の中の出血です。

上のマニュアルの「乳幼児の頭部外傷」には、
頭蓋骨の内側の硬膜より内側の出血は、
「交通外傷以外の事故での発症は少なく、虐待が圧倒的に多い」
と虐待を決めつけることをオススメしています。
不思議なことに、病気の線は完全に無視です。

要は、交通事故以外で頭の中に出血があったら、
それはもう虐待だと言うのです。

いわゆるちょっとぶつけただとか、
転んだり、落ちたりして、
「打ち所が悪くて」出血したと言うのは全て無視して、
虐待と決めつけましょうと言うマニュアルです。

一応、マニュアルには「圧倒的に多い」と書いて、
「絶対」とは言いませんが、
実際の病院では「そうに違いない」と医者から告げられます。

もちろん、その医者は児相や警察にも、
そのように告げますし、
裁判でもそのように証言します。

この「圧倒的に多い」というマニュアルは、
医者が「虐待に違いない」と言うための免罪符となっているのです。

「医者が言ってる」と言う魔法の言葉

医者が「これは虐待しかありえない」と言えば、
児相も警察も裁判所もその言葉に流されます。
保護者が真実を語ろうと、
この医者の魔法の言葉には叶わないのです。

もちろん、医者というのは全員が同じ意見を持っている訳ではありません。
医者の中には
「これは虐待以外でも起こりうる。虐待と言い切ることはできない」
と正直に「わからないことをわからない」という医者もいます。

そうです。医者は神様ではありません。
医者はその親子を天界から見ていた訳でもなく、
「虐待があったのかどうかなんて医者には分からない」というのが、
唯一絶対の真実でしょう。

それにも関わらず、
「虐待しかあり得ない」と平気で証言する医者がいることが事実です。

そして、その言葉を鵜呑みにするのが、
児相、警察、裁判所です。

その結果、子供は親から引き離され、
親は刑務所に入れられるのです。

どうしたら防げるのか

事故は親が気をつけていれば防げるのでしょうか。

最初にも述べたように、親は超人ではありません。
24時間365日、片時も注意を逸らさないというのは不可能です。

また、どんなに気をつけていても、
事故は起こり得ます。

さらに、病気など、人の手の及ばない外から、
頭の出血はやってきます。

言ってしまえば、
親になった時点で防ぎようがないのです。

今日、親になるということは、
いつ逮捕されるとも知れない爆弾を抱え込むということに等しいのです。

まとめ

「子どもの頭の中に出血があったら、病気や事故に関わらず逮捕される」
これは、この日本の現状をシンプルに表すのではないでしょうか。

親になるというのは子どもの成長に責任を持つということですが、
それは自然に想像される責任よりも、
はるかに異質な責任を持たされているというのが今日の日本です。

この爆弾は親になれば誰もが抱え込み、
運が悪ければ爆発し、ほとんどの場合は爆発しないかも知れません。
もちろん、爆発しなければ爆弾を抱え込んでいることに気づかないでしょう。

自分が背をわされるものを知っておく意味でも、
親になる前に、是非、この現実を知っておくべきでしょう。

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