クイックノート

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図解を作るときのかかりつけ本

kindle unlimitedでとても実用的な本を見つけました。

ブログでは文字が中心となりますが、
文字だけでは説明が難しかったり、
文字ばかりでは読むのに疲れてしまったりすることがあります。

そんな時に、効果的なのが、図による説明、
つまり、図解です。

この本は、どのような点に気をつけて図を作成すれば、
伝わりやすく、人の目を引き興味を持ってもらえる図が作れるかを、
綺麗にまとめられています。

基本は三つ

本書では図解キューブという三つの観点で、
図解の基本ポイントがまとめられています。

その3つの基本とは、

  • 線の使用を控える
  • 配置に意味を持たせる
  • 使う色を絞る

です。

「配置に意味を持たせる」と、
「使う色を絞る」は
スライド作成のテクニックとして聞いたことがありましたが、
「線の使用を控える」は意外でした。

パワーポイントで図形を挿入すると、
デフォルトでは、図形に枠線が入ります。
ところがこの枠線が無い方が内容に集中できるというのです。

確かに、枠線があると、線の方に目が引かれるのに対して、
枠線がなければ図形やその周りの文字など、
本当に見るべき情報の方に目が引かれます。

これは目から鱗でした。

図形の意味

本書では、四角や丸と言った図形の形に対して、
意味に応じて形を使い分けることの重要性を教えてくれます。

特に、これまで何となく使っていた、
「角張った四角」と「角が丸い四角」にも、
適切な使い分けがあるということになるほどと思わされました。

その使い分けを簡単に言ってしまうと、
角張った四角は、具体性のあるものに、
角が丸い四角は、やや抽象的なものを表すために使うというものです。

確かに、書類のような具体性の塊を、
角の丸い四角で表すのは、かなりの違和感が有りますね。

この違和感が邪魔をして、
中身に集中したいのにできないとなると、
図解としては良くない図ということになります。

意味に合わせて図形を使い分けることで、
違和感を持たずに内容に集中できる図解が描けるのですね。

図解のテンプレ化

メールや書類を書くときにテンプレートがあると、
一気にハードルが下がりますよね。

図解を書くときにもテンプレートがあれば、
図の作成が楽になるでしょう。

本書では、様々な図解のパターンをテンプレートとして紹介しています。

私は、読書のメモを作成する際にマインドマップアプリを利用して、
作成していますが、その中にフィッシュボーンダイアグラムと呼ばれる
図のテンプレートが存在しています。

名前の通り、魚の骨のような形の図ですが、
単純に魚のように見える面白い図では有りません。
これは、問題を分割して、小さな問題に分けて、
原因や解決策を書き下すために使う図なのです。

本書を読む前までは、
単に見た目が面白い図だなくらいに思っていましたが、
なるほど、図には図のルールがあって、
ルールを守って書くことで意味のある図が作れて、
その効果を発揮するのですね。

まとめ

本書は、図解の図鑑、
あるいは、図解の辞書のように使えるように、
上手く内容が整理されています。

次にプレゼンスライドを作る時は、
この本を手元に置いて作ってみると、
内容に集中できるスライドが作れそうですね。

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読書メモ

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