クイックノート

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車でkindleを「読む」方法【android】

通勤に車を使っていると、
「運転中の時間を有意義に使いたい」
という気持ちが生まれます。

昨年末の道路交通法の改正案で、
自動運転車を運転中の読書やスマホが許容されることが話題になっていました。

ただし、実用化予定の自動運転車は、高速道路限定で、
たとえ実現したとしても、
一般道を走る普段使いでは、まだ、運転中の読書の夢はかなわないようです。

本を広げて見て「読む」ことは難しくても、
スマホに本を読み上げてもらいながら、
それを「聞く」という形で読むことは現時点でも可能です。

ということで、kindleスマホで読み上げる方法をまとめておきます。

準備

Android 端末で、kindleの読み上げを行う場合、
いくつかの準備が必要になってきます。

1. Google Accessibility Suite をダウンロード

Android の読み上げには、
ユーザー補助機能の「TalkBack」を使います。

Google Accessibility Suite」は様々なユーザー補助機能をまとめたアプリとなっていて、
「TalkBack」もそのうちの一つとなっています。

ということで、まずは、この「Google Accessibility Suite」をダウンロードしましょう。

play.google.com

2. ショートカットオン・オフを設定する

TalkBack をオンにすると、
ユーザー補助が始まり、kindle に関わらず、
タップした箇所を読み上げで説明してくれます。

TalkBackがオンの間は、
タップが選択となったり、
スクロールはジェスチャーになったりと、
通常のスマホの操作から大きく外れるので、
かなり戸惑うことになります。

そのため、kindle を読み上げる時だけオンにして、
読み上げが終わったらすぐにオフにできた方が便利です。

そこで活躍するのがショートカットです。
ショートカットをオンにしておくと、
音量の上下ボタンを同時押し(3秒)することで、
TalkBackのオンオフができるようになります。

ショートカットを有効にする方法は下の通りです。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「ユーザー補助」を選択
  3. 「ユーザー補助ショートカット」を選択
  4. 「ショートカットサービス」を「TalkBack」に設定
  5. 「ON」にする

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3. 画面オフを避ける

TalkBackを使って、kindleの通し読みが可能になりますが、
途中で画面がオフになると、読み上げも止まってしまいます。

Androidは一定の時間、操作せずに放置していると、
勝手に画面がオフになってしまうので、
この画面オフを防ぐ必要があります。

画面オフを避けるアプリは何種類かあるので、
自分にあったものを使うとよいのですが、
自分は下のアプリを使っています。

play.google.com

このアプリは、アプリ毎に常時画面オンの設定ができるので、
kindle だけオンにしておけば、
kindle を読んでいる時だけ、画面をつけっぱなしにして、
それ以外のアプリは通常通り、一定時間で画面がオフになります。

4. ハイライトを切る

kindle には、他の人がハイライトした箇所を、
自動的に示してくれる機能があります。

とても便利な機能ですが、
TalkBack との相性がやや悪く、
本文の再生をしようとしても、
ハイライトにフォーカスを持っていかれることがあります。

読み上げをメインに使うのであれば、 画面を見ることもないので、
思い切ってハイライトをオフにしてしまった方が良いです。

ハイライトは、kindle アプリの設定で切ることができます。

  1. kindleアプリのホーム画面を開く
  2. 「その他」を選択する
  3. 「設定」を選択する
  4. 「ハイライトメニュー」、「ポピュラーハイライト」をオフにする

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読み上げの操作

準備が終われば、
読み上げを行いたい時に、
以下の手順で操作を行えば、
開いたページからの読み上げが開始されます。

  1. kindle アプリを開く
  2. 音量の上下ボタンを同時押しする
  3. 読み上げたい本をダブルタップする
  4. 読み上げたいページで「右にスワイプ」→「ダブルタップ」

途中でタップすれば、読み上げの一時中断ができて、
再度タップで、続きから読み上げることもできます。

注意点

上の読み上げを行う上で、いくつか注意点があるのでまとめておきます。

TalkBack がオンの間はスマホの操作方法が変わる

もともとTalkBackはスマホの画面が見えなくても操作できるように、
ユーザーを補助するものです。

そのため、TalkBackがオンの間は、 普段使っているスマホの操作からはかなり外れた操作になります。

基本的には読み上げ以外はTalkBackをオフにした方が使いやすいと思いますが、
TalckBackがオンの時の簡単な操作も覚えておくと便利かもしれません。

下に代表的な操作をまとめておきます。

  • タップ:タップした要素にカーソルを合わせる
  • ダブルタップ:こちらが通常のタップに対応する
  • 二本指でスワイプ:通常のスワイプに対応する

画像の読み上げはできない

kindle には、文字データの書籍と画像データの書籍があります。
TalkBackは文字データをそのまま読み上げるので、
画像データの書籍は読み上げることはできません。

マルチディスプレイと併用できない

TalckBack を有効にすると、マルチディスプレイが使えなくなります。

まとめ

ちょっと準備がいるので面倒かもしれませんが、
一度設定してしまえば、簡単に読み上げができるので、
車の出発前に、読み上げを開始すれば、
運転中に本を耳で聞いて「読む」ことができますね。

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