クイックノート

ちょっとした発見・アイデアから知識の発掘を

Outlookで削除できない「標準アカウント」を消す方法

もう使わなくなったメールアカウントをOutlookから削除しようとしたら、
どうしても削除できないという現象が発生しました。

削除しなくても害がなければそのまま放置もありなのですが、
使ってないアカウントに対して毎回認証が要求されて、
結構なストレスのある状況でした。

ここでは、その解決方法を紹介します。

アカウントが削除できない問題

通常であれば、アカウントの削除は、
Outlook上で「ファイル」→「情報」タブ→「アカウントの設定」から、
削除したいアカウントを選択して、「削除」をクリックします。

f:id:u874072e:20200519093328p:plain
アカウントの削除

ところが、この方法でアカウントが削除できない場合があります。

エラーメッセージ

今回は、アカウントを削除する際に、
次のエラーメッセージが表示されました。

「プロファイルに標準アカウント以外のアカウントが存在する場合、標準アカウントを削除できません。標準アカウントを削除する前に、他のすべてのExchangeアカウントを削除する必要があります。」

「標準アカウント」という謎のキーワードが表示されていて、
この「標準アカウント」は削除できないようです。

メールアカウントの設定には「既定のアカウント」というものがあり、
メールを送信する際にデフォルトで利用するアカウントを設定できますが、
「標準アカウント」と「既定のアカウント」は別物です。
削除しようとしているメールアカウントを既定のアカウントから外しても、
やはり削除することはできません。

標準アカウントの意味

エラーメッセージでそのまま調べても、
「標準アカウント」が何を意味しているのかが分かりませんでした。

恐らくメッセージの翻訳がまずいのだろうと思い、
英語で同様のエラーを検索してみたところ、
以下の英語版では以下のエラーメッセージが表示されるようです。

「The primary account cannot be removed unless it is the only account in the profile. You must remove all other Exchange accounts before removing the primary account account.」

「標準アカウント」というのは「primary account」に対応していることが分かります。
「primary」は「最初の」という意味があり、
Outlook最初に登録されたExchangeのアカウントを指します。

つまり、Exchangeのアカウントが二つ以上存在する場合、
最初に追加されたExchangeアカウントは、
他のExchangeアカウントを全て削除しない限り削除できない

というのが今回の問題の原因だと分かりました。

解決方法

上のエラーメッセージの意味に従うと、
他のExchangeのアカウントを全て削除することで、
元々削除したかったExchangeのアカウントが削除できます。

ところが、他のアカウントは利用中なので、
削除するのには抵抗があります。

Outlookのアカウントの一覧は「プロファイル」という形で管理されています。 そこで、今のプロファイルを残したまま、
新しいプロファイルに必要なアカウントだけを追加するのが良さそうです。

ということで、その手順を紹介します。

  1. コントロールパネルを開く
  2. 「ユーザーアカウント」→「メール」をクリック
  3. 「プロファイルの表示」をクリック
    f:id:u874072e:20200519100413p:plain:w300
    メール設定
  4. 「追加」をクリックして新しいプロファイルを作成する
    f:id:u874072e:20200519100542p:plain:w300
    プロファイルの一覧
  5. 画面に従って必要なアカウントを追加する
    f:id:u874072e:20200519100801p:plain:w300
    アカウントの追加
  6. 新しいプロファイルを「常に使用するプロファイル」に選択する
    f:id:u874072e:20200519101012p:plain:w300
    使用するプロファイルの設定
  7. 「OK」をクリックしてOutlookを再起動する

これで新しく作成されたプロファイルに追加されたアカウントのみが読み込まれます。
元に戻したい場合は、使用するプロファイルを最初のものに戻せばOKです。

まとめ

Outlookで削除できない「標準アカウント」を、
取り除く方法について紹介しました。

今回の教訓は、エラーメッセージの意味が分からない時には、
対応する英語版のエラーメッセージも調べてみると良いということですね。
翻訳の過程で「primary(最初の)」という情報が欠落していたのが、
トラブルシューティングを難しくしているように思いました。

プライバシーポリシー