確定申告のシーズンがやってきました。
今話題のふるさと納税など、
会社で年末調整を行なっていても、
自分で確定申告が別途必要という方も多いのではないでしょうか。
もはや誰もがするようになったと言ってもいいかもしれない
この確定申告ですが、
この1月から開始された「マイナンバーカード利用方式」によって、
格段に手順が簡略化されました。
簡略化されたといっても、
初めてする場合に戸惑うことも多いと思うので、
ここにまとめておきたいと思います。
モデルケースとして、住宅ローン控除・地震保険、
ふるさと納税を申告する場合で手順を示したいと思います。
準備
マイナンバーカード方式では、
ほぼオンラインで確定申告が完了しますが、
申告を始める前にいくつかの準備が必要です。
- マイナンバーカードの作成
- パスワードの確認
- ICカードリーダーライタの準備
- JPKI 利用者ソフトウェアのインストール
www.jpki.go.jp - 事前準備セットアップ
www.nta.go.jp
まずは、マイナンバーカードを役所で作成する必要があります。
この際、設定したパスワードは申告時に利用するので覚えておくようにしましょう。
また、マイナンバーカードはカードリーダーで読み込むことで利用します。
PC等の申告に利用するデバイスにカードリーダーがない場合には、
別途、購入する必要があります。
下のICカードリーダーはピッとタッチすれば良いだけで、
使い勝手がよく、しかも安価なのでおすすめです。
また、ICカードリーダーをマイナンバーカードの読み込みに対応させるために、
JPKI利用者ソフトウェアのインストールが必要で、
さらに、確定申告をPCで実行するために、
事前準備セットアップの実行が必要になります。
以上で準備が整いました。
マイナンバーカードの有効性の確認
まず、確定申告に入る前に、
ICカードリーダーにマイナンバーカードを読み込ませて、
有効性の確認を行いましょう。
以下のような手順に沿って実行します。
- ICカードリーターライタを接続し、マイナンバーカードをセットする
- Winボタン押し、「公的個人認証サービス」をクリック
- 「JPKI利用者ソフト」をクリック
- 「自分の証明書」をクリック
- 「利用者証明用電子証明書」を選択して「OK」をクリック
- パスワード(4桁の数字)を入力して「OK」をクリック
- 「有効性確認」をクリック
- 再びパスワードを入力して「OK」をクリック
- 有効性の確認結果:「有効」が表示されることを確認する
申告書の作成
それでは、申告書を作成してみましょう。
申告書はブラウザからオンラインで作成しますが、
Internet Explorer でのみ申告書作成ソフトが動作します。
作成途中の申告書は一時保存も可能なので、
まめに一時保存を挟みながら、
慣れないうちは休憩をはさみつつ作成すると良いでしょう。
申告書の作成手順
以下の手順に沿って、
申告書の作成を開始します。
※ ブラウザはInternet Explorer
- 下のWebサイトにアクセスする www.e-tax.nta.go.jp
- 「個人で電子申告をするには」をクリック
- 「確定申告書を作成する」をクリック
- 「作成開始」をクリック
- 「e-Taxで提出する」をクリック
- 「マイナンバーカード方式により提出する」をクリック
- 「利用規約に同意して次へ」をクリック
- 「マイナンバーカードの読み取り」をクリック
- パスワード(4桁の数字)を入力する
- 「利用者情報の登録へ」をクリック
- 「マイナンバーカードの読み取り」をクリック
- パスワードを入力してOKをクリック
- 表示される情報が正しいことを確認して「次へ」をクリック
- 利用者情報を入力して「確認」をクリック
※ 納税用確認番号は自分で6桁の数字を決定する
- 内容を確認、必要に応じて保存し、「送信」をクリック
- 表示される「利用者識別番号」を確認、必要に応じて保存し「次へ」をクリック
- 申告する年度を選択
- 申告する種類(所得税)を選択する
- 入力方法(給与・年金の方)を選択する
- 「次へ」を選択する
- 提出方法(e-Tax)、生年月日を確認して「次へ」クリック
- 所得の種類(給与のみ)を選択して「次へ」をクリック
- 給与支払者の数、年末調整の有無について入力し「次へ」をクリック
- 受ける控除を選択し、「次へ」をクリック
※下の画像はふるさと納税(寄付金控除)、住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)、
地震保険料控除の例
- 給与の欄の「入力する」をクリック
- 源泉徴収票を確認しながら、支払い金額等を入力し「次へ」をクリック
- 社会保険料等を入力し「次へ」をクリック
- 住宅借入金等特別控除の額等を入力し「次へ」をクリック
※住宅ローン控除を初めて受ける場合は入力することはありません
- 地震保険料の控除額、支払者等を入力し、「次へ」をクリック
※これから申告する地震保険料は関係なく、あくまで源泉徴収票に書かれたものを入力します
- 内容を確認して「次へ」をクリック
- 所得金額を確認して「次へ」をクリック
- 各項目毎に所得控除の入力を行います
※住宅ローン控除の入力は後になります
ここまでくると、
いよいよ控除の本格的な内容を入力していくことになります。
手元に控除証明書等を準備しましょう。
以下では、地震保険料控除、ふるさと納税、
住宅ローン控除のそれぞれの内容入力を説明します。
地震保険料控除の入力
手元に地震保険料控除証明書を用意しましょう。
地震保険料控除の証明書は、
火災保険証に付随していることが多いようです。
- 「地震保険料控除」の欄の「入力する」をクリック
- 「入力する」をクリック
- 控除証明書を確認しながら内容を入力し「入力終了」をクリック
- 「次へ進む」をクリック
寄付金控除(ふるさと納税)の入力
手元にふるさと納税の証明書を用意しましょう。
- 「寄付金控除」の欄の「入力する」をクリック
- 「入力する」をクリックして、一件ずつ入力していく
- 証明書を確認しながら、内容を入力する
- 他にも入力するなら「別の寄付先を入力する」をクリックして上を繰り返す
- 全部入力し終えたら「入力終了」をクリック
- 入力内容を確認して「次へ進む」をクリック
住宅ローン控除の入力
手元に住宅ローン控除の証明書、
住宅に関する書類を準備しましょう。
- 上で所得控除の入力が終わったら内容を確認して「次へ」をクリックします
- 住宅借入金等特別控除の欄の「入力する」をクリック
- 住宅の取得形態を選択、居住を始めた年月日等入力し「次へ進む」をクリック
- 住宅の情報を入力し「次へ進む」をクリック
- 必要書類と要件を確認し「次へ進む」をクリック
- 書類を見ながら必要事項を入力し「次へ進む」をクリック
- 「年末残高証明書を入力する」をクリック
- 証明書を見ながら内容を入力し、「入力終了」をクリック
- 内容を確認して「次へ進む」をクリック
- 計算結果を確認して「次へ進む」をクリック
申告書の作成の続き
ここまでくればあと一息です。
申告書を完成させて提出してしまいましょう。
- 税額控除等の入力内容を確認して「次へ」をクリック
- 還付される金額を確認して「次へ」をクリック
- 還付される金額を確認して「次へ」をクリック
※住宅ローン控除については、所得税から引ききれなかった分は一部住民税から引かれます
ここで表示されるのはあくまで所得税から還付される金額です - 住民税等に関する事項を入力し、「次へ」をクリック
- 還付金額の受け取り方法を入力して「次へ」をクリック
- 世帯主等を入力して「次へ」をクリック
- 提出年月日等を入力して「次へ」をクリック
- マイナンバーを入力して「次へ」をクリック
- 全体の内容を確認して「次へ」をクリック
- 必要事項を入力して「次へ進む」をクリック
- 「電子証明書の読み取り」で「次へ」をクリック
- パスワード(英数)を入力し「OK」をクリック
- 電子証明書の内容が表示されるので「次へ」をクリック
- 申告データの「送信」をクリック
- パスワード(数字4桁)を入力し「OK]をクリック
- 「受付結果を確認」をクリック
- 内容を確認し、ページ下部「次へ進む」をクリック
- 必要な帳票を取得し「次へ進む」をクリック
- 必要な添付書類と提出先を確認し、「終了する」をクリック
これで、オンラインでの申告書の提出は完了しました。
ただし、住宅ローン控除を受ける場合は、
別途、住居に関する書類の提出が必要になるので、
表示された添付書類と提出先を確認して、
その通りに提出しましょう。
別途添付書類の提出
住宅ローン控除を受ける場合は、
- 控除証明書
- 登記証明書
- 売買契約書の写し
などを別途、税務署に提出する必要があります。
提出方法は郵送、窓口などが利用できるので、
詳しくは表示された提出方法に従うようにしましょう。
まとめ
簡略化されたとはいえ、
初めて申告する場合には、
こうして、手順にして書くと、
かなり面倒な手続きに見えますね。
慣れてしまうと、
入力ミスだけに十分気をつけて、
ささっと、申告できるので、
上記の手順を参考にしてみてください。