仮想的に自分専用のサーバーを借りることができるVPSですが、
中でも、DTI (Serversman)は、メモリ当たりの料金が低額ということで有名です。
一方で、CPUのスペックについては、公式サイトの中を見渡しても見つけることができません。
まぁ、仮想化されてるので、他の利用者次第で、
CPUの処理能力も変わってしまうので、
固定のスペックを出せないということかな。
と勝手に納得していました。
ところが、実際に使ってみると、
普通に固定された処理能力で動いてそうなことが見えてきて、
しかも、それがかなり低い・・・
なるほど、処理能力が低いからあえて表に出さないのかとまた勝手に納得しました。
ここでは、Serversman の CPU性能を調べた方法と、
その結果をまとめておきます。
Serversmanのプラン
大抵のVPSがそうであるように、
Serversman でも、プラン毎に料金とスペックが変わってきます。
今回は、「Entry プラン」、
月額:467円(税抜き)
メモリ: 1GB
ディスク容量:50GB
CPU: ???
の CPU スペックを調べていきます。
はじまりは munin
CPU のスペックを調べたいと思ったのは、
munin でリソース監視をしている時に、
CPU利用率の挙動が不思議だったことが原因です。
上の図が、実際の munin によって計測されたCPU使用率なのですが、
40%程度で頭打ちになっているように見えます。
上限が200%まであるのは、2コアだからですが、
その内の40%までしか使えてないのですね。
なんで40%なんだろうというのが不思議でした。
スペックの確認
とりあえず、CPUのスペックを確認してみましょう。
cat /proc/cpuinfo
結果は下のようになりました。
長いので省略していますが、
確かに、CPU は 2コアあり、
2コア分のスペックが表示されました。
processor : 0 vendor_id : GenuineIntel cpu family : 6 model : 44 model name : Intel(R) Xeon(R) CPU L5630 @ 2.13GHz stepping : 2 cpu MHz : 426.068 ~~~
製品名をみると「Xeon」で「2.13GHz」
中々なんじゃないかと思いそうになります。
しかし重要なのは、
cpu MHz : 426.068
これです。
なんと、クロック周波数が 426MHz 程度しかありません。
カタログスペックの「2.13GHz」に比べると、
426MHz / 2.13GHz ≒ 0.20
20% 程度の能力しか出していません。
これで40%の謎が解けました。
20%程度の処理を行うコアが2つで40%だったのです。
ということで、Serversman の Entry プランでは、
426MHz の CPU が 2コア というのが、CPUのスペックということですね。
かなり、しぼられてますね。。。
まとめ
Serversman の VPS では、
メモリ的には割安ですが、その分CPU資源が絞られてることが分かりました。
VPS のスペックに特徴があるのは悪いことではないので、
上手く特徴を活かせるような用途に合った選び方が重要になりますね。