クイックノート

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優性・劣性遺伝が多様性を生み出す

遺伝子の優性・劣性という言葉を聞いたことがあると思います。

2年ほど前には、日本遺伝子学会が言葉の誤解を避けるために、
優性・劣性の代わりに顕性・潜性という言葉を使うように提言したのも、
記憶に新しいところです。

優性・劣性とは、簡単に言ってしまうと、
親が持つ性質がそのまま子供にも現れやすいものと、
逆に、現れにくいものがあるということです。

優性の方が、子供に現れやすく、
劣性の方が現れにくく、
優性の遺伝子と劣性の遺伝子の両方を持った子供には、
優性の遺伝子による性質が現れます。

つまり、遺伝子毎にその遺伝子由来の性質が現れるかどうかには、
偏りがあるということです。

現れる性質に偏りがあるということは、
優性が多数派になり、劣性が少数派になるということですから、
典型的なマジョリティ・マイノリティ型の集団になり、
集団の中の多様性が損なわれるのではないかと予想できます。

ところが、ちょっとしたシミュレーションを行うと、
優性・劣性遺伝が存在した方が、
多様性が増す
という意外な結果になったので、
ここにまとめておきたいと思います。

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