先日、大学のスマホサイトについて、
その使いやすさや実用性を評価したランキングが発表されました。
最近は、情報収集の媒体がパソコンからスマホに移っており、
特に、大学受験をひかえた高校生はスマホから
大学の情報を集めるのがもはや当たり前になっています。
そんな時代の中、スマホサイトに力を入れている大学を調査したというのが、
このランキングです。
ところが、
調査の項目には、「見やすさ」や「操作のしやすさ」と言った
人の感覚によるものが多く含まれていて、
どれだけ調査結果が信頼できるかが、わからないものとなっています。
そこで、もっとシンプルに、客観的な指標で評価してみましょう。
ということで、
単純に、スマホサイトの読み込みの速さでランキング付けしてみます。
調査方法
調査方法はシンプルで、
Google の PageSpeed Insightsで、
モバイルでの読み込み速度を測定するだけです。
これを、複数の大学で行い、
今回は、776校での計測結果を得ました。
結果
それでは、スマホの読み込みが速い大学サイトはどこなのか、
そのランキングを見てみましょう。
大学のスマホサイト読み込み速度ランキング
上位5位は次のようになりました。
順位 | 大学名 | ページの速度 |
---|---|---|
1 | 学校法人北海学園 | 92 |
2 | 日本大学 | 88 |
3 | 福井医療大学 | 87 |
4 | 国際教養大学 | 86 |
5 | 東海大学(伊勢原キャンパス) | 85 |
基本的は、上位に来ているサイトは、
ホームページの作りがシンプルなものが多いようです。
画像をふんだんに使ったサイトだと読み込み時間が長くなるので、
当然といえば当然ですね。
ただ、日本大学に関しては、画像が多く使われているように見えるにも関わらず、
かなり上位にランクインしています。
これはホームページのサーバー側、つまり大学側で、
スマホサイトの高速化の仕組みをちゃんと導入しているということですね。
読み込み速度の分布
最後に、サイト毎にどれくらい読み込み速度が違っているかを見てみましょう。
下のグラフは、読み込み速度が速い順に、
各サイトの読み込み速度をプロットしたものです。
サイト毎にかなり読み込み速度の違いがあることが分かります。
読み込み速度が上位だと、速度の開きが大きいように見える一方で、
真ん中くらいの順位は、速度の開きはあまり大きくありません。
大体の大学は、ほぼそこまで読み込み速度に力をいれてなくて、
みんなで中くらいに甘んじているという感じでしょうか。
まとめ
大学のスマホサイトの読み込み速度を調べました。
上位にランキングされるものは、
画像が少なくシンプルな作りのものが多いなかで、
画像が多くても、しっかりと高速化に力を入れている大学もあるようです。
一方で、現状では、ほとんどの大学はそこまで読み込み速度に力を入れていないようにも見え、
スマホサイトでの受験生獲得に向けて、
今後、読み込み速度改善に向けての取り組みが始まっていくのではないかと考えられます。