クイックノート

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パソコン上で色を混ぜる実験

赤い光青い光を混ぜると何色になるでしょうか。

赤と青を混ぜるので答えは当然、紫ですよね。

と思った人は多いのではないでしょうか。

正解は、マゼンタ、ピンクっぽい色です。

今回の問題のポイントは「光」を混ぜるというという点です。
赤と青の絵具を混ぜると確かに紫になりますが、
赤と青の光を混ぜるとピンクっぽい色になります。

色を混ぜることを混色と言いますが、
絵具を混ぜる時は「減法混色」、
光を混ぜる時は「加法混色」 という風に違った色の混ぜ方が起こります。

光を混ぜる経験よりも、
絵具を混ぜる経験の方が多いでしょうから、
多くの人は、減法混色の方に馴染みが深く、
赤と青で紫になるというイメージが強いでしょう。

そこで、加法混色にも慣れてもらうため、
ここではパソコンで簡単にできる加法混色の方法を紹介します。

加法混色はドット絵でできる

加法混色は光を混ぜ合わせて新しい色を作ることです。
光と光の足し算なので、混ぜて出来た色は明るくなる特徴があります。

絵具を混ぜるときの「減法混色」に比べて、
あまり馴染みのないように感じる「加法混色」ですが、
実は、とても身近なところで加法混色が使われています。

そう、まさに目の前のモニターが加法混色の例です。
一般的なモニターは、青・緑・赤の光を出す素子が並べられていて、
それぞれの光の強さを調節して混ぜ合わせることで、
様々な色を表現しています。

とはいえ、モニターで色を混ぜていると言われても、
いまいち実感が沸かないのではないでしょうか。
モニターで素子を並べて混色しているように、
下の図のように色を細かいドットで並べることで混色できます。

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ドットで混色

お絵かきソフトや、パワポでも原理的にはできますが、
面倒なのでパワポだと途中で動作が重くなってしまいました)、
プログラムでドットを並べてみました。

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赤+青=マゼンタ

左の赤と右の青を細かいドットで並べたのが真ん中の四角です。
紫っぽくも見えますが、ピンクっぽい明るい紫(?)のマゼンタになりました。

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拡大

減法混色は透過を重ねる

減法混色は絵具を混ぜるとできるのですが、
加法混色みたいにパソコン上でできないでしょうか?

絵を描くツールの中には絵具を混ぜるように、
色を混ぜる機能を持つものもありますが、
実はパワポ等でも減法混色ができます。

その方法は、透過した色を重ねるという方法です。
ちょうど色付きの透明な下敷きを重ねるようなもので、
この場合でも、減法混色によって色が混ざります。

左の赤と右の青を重ねたものが真ん中の四角です。
こちらは綺麗な紫になっていますね。

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赤+青=紫

並べてみると下のようになります。

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上:減法混色、下:加法混色

まとめ

パソコン上で色を合成する実験を紹介しました。
ドットとしての色の合成で加法混色、
透過した色の重ね合わせで減法混色ができます。

今回、ドットを並べたりしたプログラムは下のものです。

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