クイックノート

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アクセスを集めるほど表示が小さくなるWebサービス紹介サイト「horidashiWeb」

Webサービスが身近な存在となり、
日々新しいWebサービスが現れています。

そんな中には、沢山のWebサービスの中に埋もれていくサービスもあり、
サービスをいかに認知してもらうかは開発者の大きな課題となっています。

通常はランキング等を通して、
アクセスを集めたサービスがよりユーザーの目に触れやすくなり、
さらにアクセスを増やすという正のフィードバックがかかります。
一旦アクセスを集めてからの加速は凄まじいですが、
一方で、埋もれるサービスを量産しやすい構造とも言えます。

そこで、あえて逆のアプローチをとり、
アクセスを集めるほどユーザーの目につきにくくなるような
Webサービスの紹介サイト「horidashiWeb」を作ってみました。

クリック数が増えると表示が小さくなる

通常であれば、よくクリックされるWebサービスを上位に表示したりして、
よりユーザーの目を引くように配置されます。

horidashiWebでは、逆にクリック数が増えるほど一覧の中で小さく表示します。

トップページにアクセスすると、
下の図のように登録されたWebサービスの一覧が表示されます。

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トップページ

ここで、真ん中の「切り抜き動画投稿サイト」を何度かクリックすると、
下の図のように、表示が小さくなりました。

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クリックしたサイトが小さくなる

これで、クリック数が少ないサイトほど大きく目立つようになります。

アクセスの平準化を狙う

通常のアクセス数が増えたサービスを目立たせるという、
正のフィードバックによるアプローチでは、
アクセスが集中するものと、そうでないものの格差が開き、
サービスが埋もれる原因となります。

逆に、アクセスを集めたものをユーザーの目に触れにくくする
負のフィードバックをかけることで、
未だアクセス数が少ないサイトにユーザーが流れやすくなります。
アクセス数が少なかったサイトがアクセスされるようになると、
そのサイトの表示も小さくなって、また別のサイトにアクセスが流れる・・・
といったように、様々なサイトにユーザーがアクセスすることが期待されます。

人とは違うことをしたい人へ

現在、大きく成功を納めているのは、正のフィードバックによって、
使われるものをより使われるものにするアプローチですが、
これが絶対に成功のアルゴリズムという訳ではありません。

下の本でも言われていたことですが、
みんなが使うようなサービスを使いたいという人がいる一方で、
人とは違うサービスを使いたい人もいるため、
アルゴリズムの正解は一つではありません。

そんな中で、特定のサービスへの集中を生み出し、
その他沢山のサービスを埋もれさせてしまうのはもったいないように思います。
サービスにも沢山の正解があって、
それを使いたいと思う人がいるはずです。

そして、そんなサービスを埋もれさせないように、
負のフィードバックをかけるというのも一つの正解になれば幸いです。

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