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絵本の萌え絵化に関する考察

最近、絵本などの児童向けの本に描かれるキャラクターが、
いわゆる「萌え」を意識した絵になっているのではいかということが、
話題となり、議論を呼んでいます。

togetter.com

10月30日、テレビ番組「スッキリ」でも特集され、
再びネット上で議論が加熱しているようです。

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絵自体は、見ると一目瞭然で変化していて、
昔の絵本は、いかにも昔のアニメのような絵で、
最近の絵本は、最近の他のアニメや漫画の絵とほぼ変わらないような絵になっています。

他のメディアを差し置いて、児童書が問題になっているのは、
ちょっと不思議な感じではありますが、
幼い子供ほど見るものに影響を受けるということが背景にあるのでしょうか。

子どもへの影響がどうかは、当然、将来になってみないと分からないのですが、
絵自体は、絵本だからとかアニメだからとか関係なく変わってきているので、
絵が変わってきた理由について考えてみましょう。

流行によるもの

絵が変わってきた理由として、
一番初めに思いつくのは、
流行によるものです。

昔はこの絵の感じが流行っていたけど、
今はこっちの絵の感じが流行っている
というものですね。

今のアニメの絵柄を見ても、大体こんな感じがアニメの絵だよねというのがイメージできますよね。
そして、ちょっと昔の絵柄を見ると、これは昔っぽいなと分かります。

このように、みんながこんな感じの絵を書いていて、
それをみんなが当然のように受け取っているという
いわゆる流行している状態ができているように思えます。

そして、流行はいつしか飽きられて、
また、新しい絵柄が流行れば、今とはまた違う絵柄になっていくでしょう。

単に流行によるものなら、
その時代のその社会でありふれたものになっているので、
大人だろうが子どもだろうが、それを見ることに問題はないように思えます。

ファッションもたまに変なファッションが流行りますが、
だからと言って、子供に見せられないというほどにはならないでしょう。

洗練された結果

キャラクターの絵柄は当然ですが、人にうけるように改善されてきています。

例えば、最近のキャラクターは目が大きく描かれることが多いのですが、
これは、人が人物を見る時に相手の目に注目することと関係があるのかもしれません。

徐々に変化して、より受け入れられる絵が残っていくことで、
より、人が受け取るイメージの良い絵に洗練されていったのが、
今の絵柄なのかもしれません。

そうすると、年上の年代に受け入れられないのが不思議に思われるかもしれませんが、
年上の年代では、その年代で流行っていた絵柄があるので、
その流行のギャップも感じてしまうのでしょう。

つまり、流行による変化に加えて、
より洗練されていくという方向の変化もあって、
絵柄が変化してきたということになります。

流行もそうですが、絵柄が洗練されてきているなら、
それを子どもに見せてはいけないということにはならないのでないでしょうか。

まとめ

児童書が他のアニメの絵柄と同様に変化してきた理由について考えてきました。

絵柄の変化は、
流行によって、「時代」がそれを求めている、
「人」が求める形に、洗練されてきていると考えられ、
「時代」と「人」の求めるものに近づけるように絵柄が変わってきているのだと思われます。

とすると、別の年代の人が何と言おうと、
その時代を生きる子どもたち自身が望んで選ぶものなら、
それが正解の絵柄なのではないでしょうか。

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