今年も11月に入り、2018年も終わりに向かい始めています。
この時期に毎年話題になるのが「新語・流行語大賞」ですが、
今年もそのノミネート語が発表されました。
この後、選考委員の方々で大賞を決めていくというのが例年の流れですが、
選び方には明確な基準が設定されているわけではなく、
極端な話、選考委員の好みで決まってしまう可能性が高いですね。
そんなわけで、大賞が発表されても、
かなり主観的な印象を受けてしまい、
多くの人の共感を得られないような大賞になることも
何度もあったように思います。
そこで、客観的な数字をもとに
新語・流行語大賞を決めてみてはどうなるでしょう。
ということで、数字をベースにした新語・流行語大賞を、
本家より一足先に発表しちゃいます。
方法
大賞を決定する方法は、
ずばり、それぞれの語の利用されている頻度で決めます。
新語という条件はノミネートされた時点で
クリアされているはずなので、
後は、その語がどれだけ流行しているかを
語の使用頻度で決めることにします。
使用頻度は、google での検索ヒット数や、
twitter での語の使用頻度を見ることとします。
ただし、仮想通貨/ダークウェブのようなものは、
それぞれ別の語として調べています。
google での検索ヒット数
まずは、google での検索ヒット数を見てみましょう。
それぞれの語が含まれたページ数のカウントになるので、
ヒット数が多いほど、よく使われている語ということになります。
上位5位は次のようになりました。
ワード | 件数 |
---|---|
U.S.A. | 411000000 |
#MeToo | 59400000 |
TikTok | 46000000 |
半端ないって | 41900000 |
仮想通貨 | 22500000 |
「U.S.A.」に関しては、歌の名称としてではなく、
国の名称としても検索にかかることがあるので、
他と比べて件数がずば抜けてしまっています。
その他は、確かに話題に挙がったなという感じですね。
ただし、googleでの検索にかかるのは、
主に記事やブログなので、
記事として扱いやすいキーワードが上位にくることになります。
そのため、メディアの間での流行語を抽出する傾向が強くなります。
一般の人たちが使うという意味での流行は、
google でのヒット数よりも twitter で実際に使われた頻度の方が、
上手くフィットしそうです。
twitter での使用頻度
続いて、twitter での使用頻度を調べましょう。
twitter のAPIの制限のため、
全データは取得できず、直近のデータのみになりますが、
そこから、各ワードが一日当たりに呟かれる回数を推定します。
ただし、検索対象からは、リンクを含んだツイートは排除しています。
結果は下のようになりました。
ワード | ツイート数/日 |
---|---|
TikTok | 8590 |
#MeToo | 4982 |
仮想通貨 | 1722 |
U.S.A. | 1651 |
ブラックアウト | 1365 |
意外なことに、順位に入れ替えはあるものの、
トップ5はgoogleのキーワード検索の結果とほとんど同じです。
結局、ネット上では、
「TikTok」「#MeToo」「仮想通貨」「U.S.A.」
あたりが流行語となっているようですね。
まとめ
新語・流行語大賞にノミネートされた語について、
ネット上で使われている頻度から、
流行語のランキングを作成しました。
意外にも、google と twitter の検索結果で上位にくるのはほぼ同じということから、
ネットの記事によく使われている語と、
twitter上でのつぶやきでよく使われている語はほぼ同じと言えそうです。
このランキングの結果が、
本家での大賞の発表と似た結果になるか、
全然違う結果になるかは、お楽しみですね。